日本を遠く離れて。。。

mikaaya2006-08-26

今日はラパス日本人会のカラオケ大会。なんと、軽く300席以上用意された座席はあっという間に満席、立見席が出るほどの盛況ぶり。話を聞くと、なんでも今回で24回目とかで、伝統の大会らしい。


出場していたのはボリビア在住の日系人、大使館・JICA関係者、日本語学校の生徒の方々が中心。思わずため息の出るような演歌、どこで覚えたのだろうと思うような最近日本で発売されたばかりの歌、そうかと思えば歌なんかそっちのけ、受け狙い専門のチーム等々。。司会をしていたためゆっくり席に座って歌と踊りの総合エンターテイメントを楽しむことができなかったのが少し残念。


今日一番心に響いたのは、オキナワ日系移住地出身の若い10代3人による「島人ぬ宝」。サンシン、ベース、ピアノをそれぞれ引きながらの弾き語り。彼らの奏でる調べに胸を打たれました。。「どうしてこの歌を選んだのですか?」との私の質問に対し、さらりと当たり前のように口にした彼らの応えは「日本を遠く離れてもオキナワの心は忘れない」。彼らの祖先がここボリビアに着いたのは既に半世紀以上も前のこと。彼らは日本を知らない。そんな彼らが普通に日本への愛情を口にする。もしかしたら、もはや愛情などという感情を意識はしていないのかもしれない。


日本を遠く離れてボリビアで毎年開催される(日本語曲による)カラオケ大会。彼らの日本への愛情はとてつもなく深い。言い古した表現だけど、彼らの中に古き佳き日本を垣間見たような気がした。(←果たして自分が日本のよさをどれくらい理解しているのかはあやしいけれども。。)