麻痺

mikaaya2007-01-10

いくつかの小さなことが重なって、最近私の精神は低空飛行中。今日は、そんな私の心の曇りにぴったりの空模様。


澱んだ気持ちを何とかしようとしているところに、さらに悲しい知らせが入る。従姉の死。当然ボリビアからは最後のお別れにかけつけるなんて無理。距離的な問題で親戚づきあいが活発とはいえなかった中、数少ない交流のある従姉だった。働く姿が凛々しく、かといって女性らしさを失わない素敵な人、そんな印象の従姉。随分前に恋愛の相談をしたり、将来の仕事についての話をしたこと等、たわいもない様々なことが思い出される。


それなのに。いつからだろう。身近な人の死すら、その実感が沸かなくなってしまったのは。その事実に接すると、まず何がなんだか分からないような空白とも混沌とも言える時間があり、そしてそれを過ぎると(普段から遠くに離れていてあまり顔を合わせていないこともあり)、悪い冗談を聞かされたような感じがしてきて、その人がどこか私の手の届かないところで普通に生活しているような錯覚に陥る。たまに襲ってくる現実感からくる感情に途方にくれ、その時は気が済むまで泣く。でもそのときだけ。事実を受け入れないように、自分で自分の心にブロックをかけているのかもしれないけど、その意識すらない。何かが私の中で麻痺しているのか。


こんな知らせを受けた今日も私は普通に生活を送っている。無理に悲しみに浸る必要はないと思いつつも、自分は猛烈に薄情なのではとこわくなる。