嬉しいのはどちら?

mikaaya2006-05-16

今日は朝からラパス市に隣接するエル・アルト市へ。このエル・アルト、標高は4,000mを優に超えている。人口80万人、ラパス市と比べると貧困度が深刻な地域。様々なインフラの未整備がここの住民の生活の安全を脅かしている。道路、衛生的な飲料水、下水施設、学校、保健施設。。。不足しているものをあげればきりがない。。


今日はそんな同地域を対象に行った、道路整備案件の引渡式。といっても、アスファルト舗装するわけではなく、写真のとおり、完成品は石を埋めて整備しただけのもの。


この案件、道路の整備や緑地整備という直接的な目的に加え、失業対策の側面を強く持っている。道路整備も緑地関連も、全て手作業により行われている。そのためプロジェクトの資金の大半は、人件費として消えていった。
エル・アルトには、まだまだ未整備の道路は多く、このプロジェクトもほんの一部の区間がカバーされたに過ぎない。


様々な人からの感謝の声。私がプロジェクトを形成したわけでも実施したわけでもないのになぁ、とちょっと居心地が悪い。でも、彼らの嬉しそうな表情を見ていると、すっかり幸せな気分に。こうなってくると、嬉しいのはどちらなんだか分からなくなる。整備された道路を使用する住民?それとも感謝されている側?