予期せぬ訪問

mikaaya2006-10-28

今週末も家族と過ごすためサンタクルスへ。昼過ぎに到着して、滞在中のホテルの周辺をお散歩。画像は街の中心にあるカテドラル前のベンチからの一枚。
で、夕食に出ようとしたところ、いきなり一人のボリビア人の青年が寄ってきた。誰?


パパは近いうちに任期を短縮して帰国するけれども、今回は突然のことだったので、ポトシの職場の人にはお別れの挨拶もできずじまい。。。しかも、ほとんど何の事情も職場の同僚には伝えられていない様子。彼も、ただパパがもうポトシの職場に戻らず、直接日本に戻るらしいということだけを聞かされたらしい。で、パパにただ会うためにサンタクルスにやってきたとのこと。そう、この青年はパパのカウンターパート、教え子の一人。パパの滞在先のホテルだけを聞いてポトシを飛び出し、ここに来た様子。彼にとってここまでの旅費は相当な負担だったはず。そんな風にパパを慕ってやってきて、別れを惜しみ、涙をぽろぽろ流す彼に、「そんなお金があったら試薬を買え、教材を買え。そんな時間があったら勉強しろ、研究に打ち込め」といつもながらの厳しいコメント。


はっきり口にしなくても、彼の思わぬ訪問をパパがものすごく喜んでいるのは分かる。そして、青年の方もそんなパパの心境を感じとっている様子。そこには、築き上げられた確かな信頼関係が見て取れた。パパが遠い異国の地で打ち込んできた仕事、そしてここに残していくものの一部を垣間見たような気がした。